蛙ヶ鼻は、高松上水攻の築堤跡です。堤は西は足守川より東はこの蛙ヶ鼻まで、3,050メートル堤敷22メートル高さ7メートル上巾11メートルの計画で5月8日から5月19日迄の12日間で完成したものでこの堤を1間築くに土俵3,528俵を要しこの築堤に従事した土卆は2,000人に及び土俵は土民に命じ土俵1俵に銭100文米1升を与うと契約してこれに従事せしめ、全堤防に要したる銭635,040貫文米63,504石といわれ、近代土木の力をもってしても12日間での工事では無理だと云われている。